ケーススタディ

AORT自律整復テクニック

“筋肉の固有感覚受容システム”と“脊髄”を「リプログラミング(再教育)」するために穏やかに行われる間接法のオステオパシー手技

AORT治療の手順(症例1)

治療現場において多く遭遇する症状に、動きを制限している(していない)肩の痛みがあります。患者が髪にブラッシングかけたり髪を束ねようとした時、背中に手を回す動作をした時などに現れる種類の痛みであり、外方回転かもしくは強く内方回転した時に疼痛を誘発したり増強させたりします。この様なケースにおいては棘上筋が関与している事が多く、このとき棘上窩にトリガーポイントを触診できます。

治療には横行インパルス(横行摩擦と似ている)を導入してゆきます。施術者が片方の手でトリガーポイントをコントロールし、もう片方の手で患者を治療体勢(ポジション)に近づけてゆきます。常にトリガーポイントの方向に向かって(前傾、外転、外方回転)動かしてゆきます。患者はできる限りリラックスし完全に受動的でいます。


(図2)

次のステップは体勢の微調整です。このケースではわずかな加圧か、滑らせるような動きをしてゆきます。もし膝や足などの関節の治療で、緊張の耐性がかなり強い場合は、さらにもう少し力を加えることが必要です。治療体勢に持ってゆくステップを行いながら患者に痛みの数値を聞きます。(0が痛みナシで10が最高に痛い、の数値で表しフィードバックしてもらう)これはそれぞれの治療段階において、穏やかな改善が表された図です。治療体勢のポジショニングの微調整段階で、痛みの減少に向かっている様子が明確に表れています。

さらに、微調整の線の部分はとても狭まっており、患部を動かし過ぎた場合は痛みが増進している様子がみられます。

潜伏期の間、施術者は90秒間その位置で待ちます。90秒以下ではだめです。そして、患者に「施術者が抵抗(保持)しているところに向かって、軽く圧を加えながらトリガーポイントの方へ動かして」もらうよう指示を出します。そして次にリラックスしてもらいます。

このリラックス期には、施術者は一人で患者をニュートラルポジションに戻します。治療の相乗効果を高めるために、様々なアプローチをAORTに統合することができます。トリガーポイントを押さえ保持している間、横行インパルスの間、私たちはリラックスセラピーの場にいることができます。リラックスポジションの間は、痛みのない位置である“運動障壁(MB) ”に作業しています;運動障壁から離れる方向に向かって行います。等長性収縮(Mitchell) においても、運動障壁に関与していますが、この場合はこの運動障壁に向かって動かしてゆきます。

AORT治療の手順(症例2)

JG さん65歳。長時間の飛行機乗車の後に現れた首の痛みで来院。左側へのローテーションに可動制限が顕著にみられた。頸椎2番(C2)の前方、左側にトリガーポイントが触診された。


(図4)

患者はそれより、持病の進行した骨粗鬆症の方をそうとう心配していた。これにより治療法はAORTオステオテクニックを選択。まずはじめに、頸長筋への横行インパルスを行った後、トリガーポイントの治療体勢へとコントロールするために、痛みの無い位置へと誘導してゆきます。

トリガーポイントと逆方向である“右側へ回転させ、少し右横に曲げ、90秒間そのポジションで保持します。(図5)治療中にすでにトリガーポイントの緊張が著しく減少した。リラクゼーション期の後、少しの右側回転の等長性収縮を適応。


(図 5)

最後に患者はニュートラルポジションに戻ってゆきます。(患者自身が動くのを意図的に助けてはいけません)。「ポジショニングの間、この痛みの元々の原因になっていた出来事を思い出していた」と、後から患者のコメントがありました。飛行機の旅で右側に首を倒して睡眠中、スチュワーデスが食事を持ってきたので彼女の肩を軽くたたいて起こしてくれ、その時に唐突に反対側に頭をグイっと動かしたので、このような激しい痛みの原因になった模様。この症例は私たちがよく遭遇する現象です。AORTでの治療体勢(ポジション)は、トラウマが起こった体勢であることが多くみられます。患者は治療直後に、ほぼ痛みが消滅し首の回転ももとどおりに修復されました。

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